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  平成16年の活動報告
 
環境対策の総動員を主張参議院環境委員会で環境大臣に質問


新人議員ながら環境委員会で質問をする機会を得ました。
参議院議員として初質問だったのですが、日本が今置かれている現状と今後の指針を明確にした質問だと自負しております。

中川雅治
挙手をして発言を求める
挙手をして発言を求める
今年は台風による災害、そして新潟県中越地震と本当に災害の多い年でした。一刻も早い回復をお祈りいたします。
国として救助と復興、また災害に強い国作りを目指していかなければなりませんが、災害から生じたゴミや廃棄物の処理には大変なお金がかかります。自治体など今までのワクにとらわれず、国として総合的な処理、支援を行っていく必要があると思いますが、小池大臣、いかがでしょうか。
小池環境大臣
答弁する小池大臣
答弁する小池大臣
中川議員の言う通り、広域的な支援が必要です。災害の復興に何よりも大切なのは、スピード感だと考えます。特別な手続きを取らなくても補助対象にすることがベターだと考えますので、実施していきたいと考えます。
中川雅治 地球温暖化についてお尋ねいたします。地球温暖化は最早待ったなしの直面している問題だと私は認識しております。ロシアが京都議定書の批准の手続きに入り、日本としても温室効果ガスを、目標達成のためには13.6%削減しなければならない大変深刻な状況にあります。種々の政策を総動員する、つまりポリシーミックスを考えていく以外にはないわけであります。現在の状況と今後の指針についてお聞かせ下さい。
小池環境大臣 京都議定書生みの親の一人が中川議員だと思いますが、来年の2月にも発効する見通しとなりました。削減目標達成のためには、追加的な対策が必要であります。ポリシーミックスのお話がございましたが、そういった観点から、各省庁が力を合わせて目標に向かっていくことが、さらに経済の発展につながる。決して環境重視が経済にブレーキをかけることにならないという視点を持ってあたりたいと考えます。CDM、JIプロジェクトの本格的な活用と共に、民間事業に対しても支援を行っている状況です。
中川雅治 地球温暖化につきましては早急に関係各省、国民各層で議論を高め、世界に冠たる我が国の環境技術を駆使、さらに発展させ真の環境立国として国際的な流れをリードしていくよう要請致します。
さて今年の猛暑は記録的でしたが、ヒートアイランド現象は私は重要な都市環境問題だと考えています。建設事業が都市環境を考慮したものにすべきではないか。例えば汐留の高層ビル群が海風を遮断し、都内の熱環境を悪化させている、などです。従来の施策の延長だけではなく、国家百年の計として、都市の在り方についての思想を根本的に考える時期に来ているのではないでしょうか。例えば新宿御苑から出た冷気を利用する、そんな試みがありますが、今後各地に広めていくことが必要ではないでしょうか。
国土交通省
阿部審議官
国土交通省として屋上緑化の推進、河川空間、農地、樹木林等の連続性の確保など、様々な取り組みを行ってきました。建築設計ガイドラインといったものも策定しております。環境負担の小さな都市作りということを示したものです。風の問題など、メカニズムについての調査も今後進めることとしています。
新しい試みにつきましても、今後構想が取りまとめられるでしょうが、熱環境改善全体について政策を考えていきたいと考えます。
中川雅治 教育環境についてお尋ねします。問題の解決のためには、意識改革が必要なわけですが、小学校のうちからこれが重要であると、私は一生懸命取り組みました。経験上申しますと、文部科学省と環境省をはじめ各省庁との連携は必ずしも十分ではないと思います。文部科学省は、政府の中の様々な声に耳を傾けて、将来を担う子供達の教育を考えていかねばならないと考えます。
環境カウンセラーなど色々な専門家を招聘するなど、もっと積極的な環境教育が望まれると私は考えます。政府としての方針をお聞かせ下さい。
文部科学省
山中審議官
現在、小中高等学校の学習時間の中で、発達段階に応じて取り組んでおります。平成14年度から新設された総合的学習の時間で小学校では約50%、中学で35%が環境に関する学習を行っております。また今後、環境の優れた知識を持っておられる社会人の方を特別非常勤講師といった形で参加していただく取り組みも行っており、ご指摘の環境カウンセラーの例も大変意義あることであり、今後広げていきたいと考えております。
現在文部科学省は環境省と連携を致しまして、学校で活用できる環境教育のための情報提供体制の整備を図ることを進めております。
中川雅治
小池環境大臣に質問する
小池環境大臣に質問する
今月の16日に出された水俣病関西訴訟の最高裁判決について質問致します。まず患者の皆様にお見舞いを申し上げると共に、亡くなられた方に哀悼の意を捧げたいと思います。
私も環境省在任中、それぞれの局面で一生懸命取り組んだつもりでおります。今回の判決を受けて、今後政府としてどのような施策を講じるのか大臣にお伺いをします。
小池環境大臣 水俣病の公式発見から50年という長い年月を有しているわけですが、厳粛に受け止めております。拡大の防止ができなかったことについて、真摯に反省し、このような公害をふたたび繰り返してはならないと決意を新たにしております。
平成7年の与党3党による政治解決に沿った取り組みを、誠実に実施することが政府の責務であると考えます。また総合対策医療事業、地域振興施策を着実に実施してまいります。そしてこの教訓を国内外に発信することで、水俣病対策の一層の推進に努めてまいります。
中川雅治 私は大蔵省と環境省で仕事をしてまいりました。財政の問題にも携わりましたが、既に500兆の国債残高を我が国は抱えております。このツケは後世に残されるのです。
また大量生産、大量消費は同じく後世にツケを残すものです。我々世代は罪深いことをしているのですが、政治家として現在の国民生活のみではなく、持続可能な社会を目指して長期的スタンスを持って取り組んで行かねばならないと思います。私の政治的な決意を表明しましてこれで終了させていただきます。

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